「東山三十六峰」とは京都の東山のことで、

北の端「比叡山」から南の「稲荷山」までの36個の山頂のことです。


 中心と言えるのはやはり「清水山」でしょうか。

「清水寺」は市民からの熱い信仰を集めていました。

平安京は桓武天皇の朝廷がつくった都ですね。

メイン通りは朱雀大路という南北の大通り。

その南端には羅城門があり、羅城門の東に東寺、西に西寺が建てられましたが、

これらは朝廷が建てたお寺なので、市民の生活に親しんだものではなかったようです。


清水寺がいかに起こったお寺なのかは「今昔物語」に書かれています。

賢心というお坊さんと坂上田村麻呂が力を合わせて観音像をつくり、
庵を建てて安置したというのが始まりのようです。

坂上田村麻呂は征夷大将軍として蝦夷討伐を行った人物として有名ですね。